トッケイヤモリとは

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トッケイヤモリ
トッケイヤモリとは

学名:Gekko gecko 東南アジアに生息する、大型のヤモリです。体長(頭の先から尾の先まで)が30~40㎝ほどとなります。インドネシア、ベトナム、タイ、フィリピン、バングラデシュ、中国など広い地域に分布しますが、日本には生息していません。水色の下地に赤いドットの美しいヤモリです。

飼育方法

丈夫で賢いヤモリなので、飼育は難しくありません。以前は輸入時の状態の悪さや、飼育情報の少なさから長期飼育は困難とされていました。しかし、現在では各国でブリードも盛んになり、飼育方法も確立されはじめています。

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ベースライン

爬虫類の飼育における基本的な条件(ベースライン)が満たされていることが前提です。

温度:25~32℃(当店では26度以上を推奨しています)。

ゴハン:栄養状態の良いデュビア・コオロギなどの活餌。カルシウムのダスティングも行う。ビタミンD3の添加に関しては意見が分かれています。私は添加しています(後述)。人工フードに餌付いているのであれば人口フードで構いません。

ケージサイズ:食事や排泄などの行動に支障が出ない大きさのケージ。材質は木・ガラス・アクリル・プラスチック・ステンレスメッシュなどがあります。当店では高さ40cm以上のケージをおススメしております。

トッケイヤモリに追加したほうが良いもの

UV(紫外線)ライト:ブリーダーによって意見が分かれます。私はあった方が、トッケイヤモリの調子が良いと感じています。海外のブリーダーは不要と言う人もいます。日本の閉鎖された飼育施設は日光が室内にほとんど入らない環境に対し、東南アジアなどの生息地の施設は窓が開いているため、日光からの紫外線が室内に入るのでこのような意見の違いが出るのではないかと私は予想しています。

シェルター:環境に慣れている子は必ずしも必要ではないですが、移動や掃除の際にあった方が便利です。私は底のあるシェルターをおススメしています。シェルター内トッケイヤモリが入っているなら、シェルターごとトッケイヤモリを移動すれば、ストレスを最小限にしながら手早く掃除や引っ越しができます。

水入れ:トッケイヤモリなどの「壁チョロ系」と呼ばれるヤモリは、体や壁面についた水を飲むとされてきましたが、水入れから普通に飲みます。霧吹きはケージ内が濡れて掃除がしづらくなるのと、トッケイヤモリに直接かかると結構イヤがるので、私は水入れから水を飲んでもらうようにしています。

意見が分かれるもの

湿度・通気:実際に何%くらいが良いのか結論は出ていません。特に最近、爬虫類全体の飼育方法として、「湿度があり、通気が良い環境が良いよね」という考え方が広まってきています(REP FAN レプファンVol21風通しが飼育の決め手 通気を操る!)。私も蒸れている状態と、湿度が保たれている状態はイコールではないと思っています。当店では通気に着目した飼育を行っています。冬場は湿度が下がりがちになりますが、今のところ脱皮不全などのトラブルは起きていません。

ビタミンD3:Ca(カルシウム)を吸収するために必要なビタミンです。ヒトも爬虫類も皮膚にUV(紫外線)が当たることによってビタミンD3が作られます。ビタミンD3が不足すると骨代謝性疾患(クル病など)や神経疾患が起こります。UV(紫外線)ライトをつけていればビタミンD3は不要という方もいます。しかし、私は念のため添加しています。正直なところエサに添加したビタミンD3が、どのくらい爬虫類の体に入っているかわかりません。CaやビタミンD3をダスティングした直後と、ある程度時間が経過した後では活餌についているCa・ビタミンD3の量が大きく変わります。ビタミンD3過剰になる可能性も絶対ないとは言えませんが、私は経験したことがないのでビタミンD3の添加はするようにしています。世界的にもイマイチ答えが出ていません。ここら辺は、経験則になってしまいます。人工フードにはあらかじめ添加されているので、基本的には不要です。

実際のメンテナンス動画

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